土倉鉱山跡フィールドワーク 〜廃墟に何を感じ考えるか〜


 滋賀県と岐阜県の県境に近い、国道を少しそれたところに「廃墟マニア」の間では少し名の知れたスポットがある。林道を少し山の奥へ進むと、「天空の城ラピュタ」を彷彿とさせるような「廃墟」が現れる。土倉鉱山から掘り出された鉱石を選鉱する選鉱場の跡だ。林道をさらに少し進むと坑道への入り口も残っている。この土倉鉱山には1910年前後から朝鮮人労働者が多数働いており、戦時期には朝鮮人強制連行労働者が「移入」されたことなどが、断片的ながらわかっている。鉱山は1965年に閉山、その後「廃墟」になった。  20年以上前から「滋賀県の在日朝鮮人の歴史を残す会」として土倉鉱山に関する調査や聞き取りをされてきた清水義昭さんの案内のもと、「土倉鉱山跡」を見学し、土倉鉱山における朝鮮人労働者の実態について解説をする。同時に、今年巻き起こった、「明治日本の産業革命遺産」の世界遺産登録にあたっての、強制労働の事実の位置づけを巡る議論についても共に考えたい。

 また、夜の部では、滋賀県内に強制動員されていた方々の聞き取りを、映像もまじえながら解説していただく。私たちの思いもよらないさまざまな労働が、戦時期、朝鮮半島から動員された人々によって担われていたことが分かる。その事実から、現在に続く日本社会に内包されているものを考えたい。

 

*        *        *

 

8月21日(金)

 

【1日のスケジュール】
 
8:00 生野KCC会館 バス出発(大津・木之本経由) 
11:15
 土倉鉱山跡フィールドワーク
12:30
 昼食・休憩 金居原にて
13:30
 河さん・清水さんによるレクチャー 

15:00  金居原 バス出発(安曇川経由)

17:00 ガリバー村帰着・夕食・入浴・休憩

18:30 滋賀県下の朝鮮人強制動員について
21:00
 交流会

 

コーディネーター・講師 河 かおる さん

滋賀県立大学人間文化学部講師。朝鮮近代史専攻。植民地期女性史。滋賀県の在日朝鮮人史について研究

 

講師:清水 義昭 さん
滋賀県の在日朝鮮人の歴史を残す会