東アジア共同ワークショップの18年

 1997年8月、道北の幌加内町朱鞠内に日本・在日・韓国の若者たちがつどい、8日間にわたる共同ワークショップが開催されました。それは、戦時中の鉄道工事、ダム工事で犠牲となった日本人・朝鮮人の遺骨を共同で発掘し、共に歴史の真実に触れ、語り合うという画期的なとりくみでした。

 

 この東アジア共同のとりくみは、翌年韓国で体験者・遺族を訪ねて聞き取り調査を行い、99年大阪では在日朝鮮人のいまに向き合い、その後も開催地を変えながら、毎年夏と冬、出会いの場を創造してきました。

 

 2003年には強制連行・強制労働犠牲者を考える北海道フォーラムが日本国内の寺院などにおかれたままの犠牲者遺骨をご遺族や故郷に奉還する活動を開始。ワークショップとも共同してご遺族を探し出し、2008年には市民の手によるご遺族への遺骨奉還を実現しました。

 

 近年は、2006~2009年、3次にわたって北海道猿払村浅茅野の旧陸軍飛行場建設工事犠牲者の遺骨発掘、2012年には北海道芦別市西芦別の旧三井炭鉱犠牲者の遺骨発掘、2013年には北海道東川町での強制労働犠牲者の遺骨発掘が地域住民や自治体などと共同してとりくまれてきました。

 ワークショップ18年ののべ参加者は3000人を越え、日本各地、韓国、東アジアや欧米からも国境や世代、民族を越えて人々が和解の為に出会い続けています。

 

 2013年夏には、全国各地でワークショップの記録・出会い・人々をつづった9時間にも及ぶ長編ドキュメンタリー『笹の墓標』(藤本幸久、影山あさ子監督・森の映画社 http://sasanobohyo.blogspot.jp/ )が上映公開されました。

 

 戦時下の強制連行・強制労働の歴史に向き合い、共同で遺骨を発掘してきた「東アジアの平和のための共同ワークショップ」は、文字どおり国家、民族を越えて東アジアに生きる若者たちの平和を創造する場となっています。